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枝にカーブをつけます(動画)

更新日:

お花をいける時に
その植物の持っている個性を
つぶすことなく、私の個性も
それで表現できるように
考えるのがいけているときの
最大の葛藤です。

ここまではやってもいいけど
これ以上はこの植物には
かわいそう~とか

無理やり自分を
押し付けても
いい作品にはならないようです。

悩ましいところです。

この時、使いたい
枝だったり、花だったりと
すごく会話をしています。

動物と会話するという
話は分かりますが
植物と会話するというのは
どういうことでしょう。

たぶん、お花のお仕事を
されていらっしゃる方は
納得と思われるかも

とにかく、いけているとき、
ここまで、曲げて(ためる)
もいかな~とか、
水に付いていなくても
大丈夫かな?とか、

ワイヤーで留めても
痛くないかな~?とか

ちょっと水が上がって
ないようだけど
しっかりと水切り
するので、元気になってね。

なんて、

ドリトル先生では
ないですが
声には出さない
言葉を植物に
投げかけています。

(もし、しゃべっていたら
外のいけ込みの時に
変な人になって
しまいします。)

たまに、いろいろな
場所にいけるのが
重なっていると

何をいけていたのか
忘れるという
悲しい事態が
発生しますが、

最近は携帯に
すべて、収めてあるので、
すぐに思い出せ、

カウンターのここに
いけた作品の植物たちは
温度が低いので
まだ、大丈夫だろうとか

ここにいけたユリは
暖房が直接あたるので
もう、開いてしまって
いるだろう。

とか

いろいろの植物の個性を
生かして、デザインしたり
します。

まれに、うまく
聞き取れずに
水が上がらなくなっていたり

首が垂れてしまうものも
あったりと。

なるべく、そんな風に
ならないように

頭にいろいろな情報を
インプットして
いけています。

結構、頭をフル回転
させているような時も
あります。

「もう、明日までもちません~」
なんて、お花の声が
聞こえてくるような時も
あります。

変な人かな~

話が反れましたが、
そんな風に植物と
会話しながらも

自分のやりたいデザインに
従ってほしい時が
あります。

まっすぐの状態で花屋さんに
あった”ねこやなぎ“

今日は曲線になってください。

なんて思ったときに
カーブを作ります。

専門的には
”ためる”と言います。

先日のプレバトで
紹介されていました。

ほんの少しでも
直線から曲線に枝が変わる
だけで、随分と雰囲気が
変わります。

柳という種類は特に
柔らかいです

柳腰などということばも
あるように
柔らかい枝という
代名詞のようになっています。

そこで、今回も
ねこやなぎをためてみました。

実はこのねこやなぎ
お正月花によく使われて、

芽に一皮かぶっていて
これが赤いので
赤芽柳と
言われているのです。

赤い芽が出ているというのは
縁起がいいので、お正月に
いいです。

今回、まだ、枝全部の皮が
はがれていなかったので
全部、はがしました。

いけている過程を
動画に撮りました
お楽しいください。

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材料は少ないですが、デザイン性のある作品に
なりました。
やはり、いけばなは楽しいです。

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